JR東日本と武藤佳恭研究室との発電床共同プロジェクトでは、乗客が床を歩く
振動エネルギーを電気エネルギーに変換しています。乗客は床に敷かれた発電床に
振動エネルギーを与えます。その振動エネルギーはピエゾ素子によって電気エネルギー
に変換されます。発電床の上を歩くことによって、ピエゾ素子に振動を与え、
交流電気エネルギーを発生します。その交流電気エネルギーを直流に変換し、
直流に変換された電気エネルギーをキャパシターに蓄積しています。

キャパシタCに蓄積されるエネルギーは、(CV^2)/2になります。Vは、
キャパシタの電位です。エネルギーの単位はジュールJとなり、発電床で発生
するエネルギーは、キャパシタCに比例し,キャパシタ電位Vの2乗に比例します。
1ジュールは、1ワットの仕事率を1秒間行った仕事であり、
1J=1W秒になります。
したがって、我々の発電床の性能は、W秒で表現しています。

武藤佳恭研究室のプロジェクトでは、発電床の発電能力向上のみならず
耐久性向上の研究をしてきています。
研究成果は、次のとおりです。
1. Y. Takefuji, "And if public transport does not consume more of energy?", Le Rail, pp31-33, April 2008
2. Y. Takefuji, "Known and unknown phenomena of nonlinear behaviors in the power harvesting mat and the transverse wave speaker," Proc. of international symposium on nonlinear theory and its applications, sept. 7-10, 2008
3. 小林三昭、林寛子、武藤佳恭、圧電素子を駆使した床発電システムの開発、日本工業出版「超音波テクノ」2010年4月号
4. 小林三昭、林寛子、武藤佳恭、床発電システム、エネルギーハーベスティングの最新動向、CMC Book 2010
5. 武藤佳恭、小林三昭、林寛子、「人の歩行で電気を生み出す 床発電システム」OHM 2010
6. 武藤佳恭、小林三昭、林寛子,床発電システム開発の取り組み,静電気学会、2011